今年44本目「告白」
監督・脚本: 中島哲也「下妻物語」「嫌われ松子の一生」「パコと魔法の絵本」
原作: 湊かなえ(2009年本屋大賞)
出演: 松たか子、岡田将生、木村佳乃
製作国: 2010年日本映画
上映時間: 106分
視聴状態:映画館
R15+(15歳以下は見ちゃだめ!)
公式サイト
http://kokuhaku-shimasu.jp/index.html
(物語)
中学校教師の森口(松たか子)は、
生徒達の前で静かにある告白を始める。
まじめに聞く生徒の少ない荒れた教室に静かに響く告白から、
物語は静かに始まっていく。
(感想)
最愛の娘を生徒に殺された教師、いじめ、
家庭内暴力、ひきこもりなど、暗く重い題材を扱っているため、
最初は、見に行くのをためらっていましたが、
見に行った方達の感想を読むと、
「今年の邦画のナンバーワン」という呼び声も高く劇場へ足を運びました。
原作は未読で、
登場人物達のさまざまな視点からの「告白」で話が進んでいく
と言うことも知りませんでした。
中島哲也監督の手にかかると重い題材も
テンポ良くポップな映像美に還元され、
それでいて底には恐ろしさを秘めているというすごい作品に仕上がっていました。
中学生の物語を中学生が見られないというR15+での上映ですが、
ある意味、人間や大人の本質を描いてしまっていることで、
中学生が見たらショックが大きいことでしょう。
松たか子さんの存在感に圧倒されました。
重く苦しい話なのに、見終わったらもう一度見たくなりました。
「今年の邦画のナンバーワン」に納得の映画でした。