今年６１冊目「医学のたまご」

医学のたまご (ミステリーYA!)

★★★★★　５／５　（星５つ！）

（物語）
曾根崎薫（そねざきかおる）は、
中学１年生の男の子。
成績も歴史以外はあまり良い方ではないが、
ひょんなことから、大学の医学部で研究をする
「スーパー中学生」に選ばれてしまった！

（感想）
「チームバチスタの栄光」がとてもおもしろかったので、
その著者、海堂尊さんが中高校生向けに書いた、
この本を読んでみました。
横書きの文章にはじめ違和感がありましたが、
おもしろくてすぐに気にならなくなりました。
チームバチスタと同じで、この本もキャラがたっていて、
読んでいて「あれ？これ誰だっけ？」って
思う人がいません。
また大学病院も、チームバチスタに出てきたおなじみの病院。
読んでいて、にやりとしてしまいます。
困難をなんとか回避していこうとする薫くんに次第に引き込まれ、
最後には手に汗を握って応援してしまいました。
お父さんと薫くんとのやりとりも、
非常におもしろく、あたたかく、最後にはじーんと深く感動。
読後感も非常に良く、中高生向けとはいえ、
大人も同じように楽しめる作品でした。
著者のあと書きも、とてもよかったです。おすすめ！