今年80本目「ぼくのエリ 200歳の少女」


原題: Let the Light One in
監督・編集: トーマス・アルフレッドソン
製作国: 2008年スウェーデン映画
上映時間: 115分
映倫区分: PG12
視聴状態:映画館
公式サイト
http://www.bokueli.com/

screenshot

★★★★★(星5つ、星5つが満点)

(物語)
いじめられっこのオスカーは、
隣に引っ越してきた少女エリと仲良くなる。
しかしエリには秘密があった。
彼女は人の血を吸わないと生きられないヴァンパイアだったのだ。


(感想)
雪の街に血が舞う。
エリは人の血を吸い、容赦なく殺す。
動物の命をもらってそれを食べて生きている私たちと、エリと、
何が違うのかと考えてしまうほど、彼女は必死に生きている。
エリは12歳の少女にも見え、時に200歳の老女にも見える。
時を超越した不老不死の少女にオスカーが惹かれていくのは、
あたりまえのことだと思う。
エリを守っている老人(周囲は父親だと思っている)と、
オスカーの関係を考えると胸が痛い。
美しく、哀しい物語だった。