今年40本目「イヴの時間 劇場版」


監督・原作・脚本: 吉浦康裕
音楽: 岡田徹
声の出演:福山潤野島健児田中理恵佐藤利奈、ゆかな、中尾みち雄伊藤美紀
製作国: 2010年日本映画、アニメ
上映時間: 106分
視聴状態:映画館
公式サイト
http://timeofeve.com/


screenshot

★★★★☆(星4つ、星5つが満点)


(物語)
人間の生活にあたりまえのようにアンドロイドが存在する未来。
家事や介護、そうじなどは、家にいるアンドロイドが行う仕事。
アンドロイドは人間とまったく区別が付かないため、
アンドロイドであることがすぐにわかるように頭上にリングを表示している。
高校生のリクオは、アンドロイドがただの便利な道具だと考えていたが、
友達のマサキと偶然に訪れた喫茶店イヴの時間」により、
考え方が変わっていく。


(感想)
人間とアンドロイドを描いた作品は多いですが、
このアニメは自然で、やさしい物語でした。
アンドロイドを「家電」だと考える人がいる一方、
過剰に感情移入し、のめり込んでしまう人がいる未来。
こんな風に人間と見分けの付かないアンドロイドが
生活の中にどんどん入ってくると
人々の感情も複雑になっていきます。
それがリアルに描かれた映画でした。
でもこの映画には根底にとてもやさしい気持ちがあるのがわかりました。
見終わってもナゾがナゾとして残るのですが、
それは、誰にもまだあきらかにされていないナゾと聞き、
きっとこうなのだろうと、いろいろ推測しました。
それもまた楽しいです。
イヴの時間」で私ものんびりコーヒーを飲んで過ごしてみたいと思いました。
アンドロイドと仲良くなったら、私も劣等感を感じたりするのかな。
見て良かった。とても良い映画でした。