今年25本目「第9地区」


原題: District 9
監督: ニール・ブロムカンプ
製作: キャロライン・カニンガム、ピーター・ジャクソン
出演:シャルト・コプリー、デビッド・ジェームズ、ジェイソン・コープ、バネッサ・ハイウッド
製作国: 2009年アメリカ映画
上映時間: 111分
視聴状態:映画館
公式サイト

http://d-9.gaga.ne.jp/

screenshot
PG-12
★★★★☆(星4つ、星5つが満点)


(物語)
1982年、南アフリカヨハネスブルグ上空に
突然UFOが現れる。
どこへも行かず、何も行動せず、ただそこにとどまる異星人達。
しかたなく異星人をUFOの下の地表に住まわせるのだが、
異星人はどこへ行くでもなく住み続け20年がたつのだった。
第82回アカデミー賞に「作品賞」を含め4部門のノミネートのSF映画


(感想)
キャストに有名な人はいず、
監督は、新人。映画に出てくる場所は南アフリカの異星人映画が、
どうしてアカデミー賞の作品賞にノミネートされたのか、
不思議でたまりませんでした。
同じ南アフリカを描いた映画「インビクタス/負けざる者たち」が
作品賞にノミネートされていないのに。
B級で異星人が気持ち悪いという評判を耳にしつつ、
どきどきしながら見に行きました。
映画はドキュメンタリータッチで描かれます。
映画の内容はあきらかにうそ(異星人が襲来する)なのに、
その内容がなぜか現実感を帯びてせまってきます。
そしていつしか「異星人が襲来したら、こうなるだろうリアルな現実」を
現実の地球と同列で考えていました。
人々の気持ちの揺らぎ、自分だけは助かりたいという本能、
作り物のお話の中にたくさんの真実が見えた映画でした。
この監督は、数年後にきっと、ものすごい映画を撮ることでしょう。
次回作が楽しみです。