今年63本目「真夏のオリオン」
- 出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D)
- 発売日: 2010/03/21
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出演:玉木宏、北川景子、堂珍嘉邦、平岡祐太、吉田栄作、鈴木瑞穂、吹越満、益岡徹
製作国:2009年日本映画
時間:2時間10分
視聴状態:映画館
公式サイト
http://www.manatsu-orion.com/index.html
★★★★★ 5/5 (星5つ)
(物語)
倉本いずみの所にアメリカから一通の手紙が届く。
中には一枚の楽譜があり、
いずみの祖母、有沢志津子が書いた物であった。
64年の時を経てなぜ、まったく知らないアメリカの人から
楽譜が届けられたのか、いずみは興味を持つ。
そして初めて1945年8月の終戦間際の
祖父、倉本孝行(潜水艦イー77の艦長)と祖母の
楽譜のつながりを知るのであった。
(感想)
映画「MWムウ」を見た次の日、
この「真夏オリオン」を見ました。
善と悪、まったく正反対の人物を演じきっている
玉木宏さんに脱帽。
判断力があり、冷静で読みも深く、人望も厚い、
素晴らしい艦長でした。
狭い潜水艦の中、1人の行動がみんなの危険を招き、
極限状態での戦闘が続き、艦長の能力の高さで生死が分かれる。
意見を戦わせながらも、乗組員は艦長の思考能力と決断力を信じ、
必死に闘う、その姿に心が打たれました。
そして何より、この戦争映画の新しいところは、
人が死なないことです。
戦争なのでもちろんまったく死なないわけではありません。
倉本艦長は、人間魚雷「回天」に乗りたがる戦闘員に
「(命が)もったいない」と言い切ります。
そして死ぬだけの人間魚雷装置をみんなの命をつなぐ使い方で
絶体絶命のピンチを切り抜けていく。
「命を無駄にしない」「全員生きて帰る」という心情を持つ主人公の
終戦間際を描く映画は今まで見たことがなかったので衝撃的でした。