今年62本目「ハプニング」

原題: The Happening
監督・脚本: M・ナイト・シャマランシックスセンス」「サイン」「アンブレイカブル
出演:マーク・ウォールバーグズーイー・デシャネルジョン・レグイザモベティ・バックリー
アシュリン・サンチェス
2008年アメリカ映画/1時間31分
PG−12(12才以下は保護者同伴)
★★★☆☆ 3/5 (星3つ)
公式サイト
http://movies.foxjapan.com/happening/


screenshot


(物語)
ニューヨークのセントラルパークで、
人々の行動が突然停止し、ばたばたと死んでいく異常現象が起こる。
主人公の高校教師は、妻と同僚の教師と安全な場所へ
避難をするが・・・。


(感想)
シャマラン監督は大好きな監督で、
日本未公開作品の「翼のない天使」を含め、
全部見ています。
今回の映画は、突然なんだかよくわからないうちに、
人がどんどん死んでいくというストーリーで、
クローバーフィールド」「ミスト」とよく似ています。
当事者目線だけで物語が語られ、
どうしてそうなったのか、なんだかよくわからないという点も
非常によく似ています。
しかし、この映画は非常に静かです。
町が破壊されることもなく、静かに人だけが倒れて死んでいく。
その静かさが最初は怖いのですが、
だんだん恐怖感がなくなっていってしまいます。


シャマラン監督の作品で私が大好きな部分が
この映画では封印されていたのが残念でした。
大どんでん返し、無意味と思われるセリフが実は重要な伏線であること、
神様や夢を信じることで不可能が可能に変わることなど、
私のお気に入りの部分がこの映画では見つけられませんでした。
監督自身が映画に重要な役でたくさん出演することも話題ですが、
今回は、声の出演のみとパンフレットに書いてありました。
それもちょっと驚き。
主人公の妻役のズーイー・デシャネルは、とてもきれいなのですが、
「テラビジアにかける橋」ではあんなに魅力的な音楽の先生だったのに、
この映画では無表情が多く、恐怖感が伝わってきませんでした。
それも演出なのかもしれません。
興行成績が「シックスセンス」以来、右肩下がりとのことですが、
応援しています。
次回作に期待します。