今年55本目「告発のとき」

告発のとき

告発のとき

現在劇場公開中
原題: In the Valley of Elah
監督・製作: ポール・ハギス「クラッシュ」
脚本: ポール・ハギスマーク・ボール
出演:トミー・リー・ジョーンズシャーリーズ・セロンスーザン・サランドン
2007年アメリカ映画/2時間1分
PG−12(12才以下は、保護者同伴)
★★★★☆ 4/5 (星4つ)
公式サイト
http://www.kokuhatsu.jp/


screenshot
(物語)
イラクの最前線からアメリカに帰還したマイクが、
軍隊に戻らないと父親に連絡があった。
父親は退役軍人(トミー・リー・ジョーンズ)で、
息子、マイクの行方を追うが一向につかめない。
マイクの行方を捜していくうちに、
父親は戦争の狂気を感じていく。
マイクはどこへ行ってしまったのか。


(感想)
非常に重苦しい内容の映画でした。
「いい人を助けて、悪い人をやっつけよう」と考え、
イラクへ戦争に行った若者たちが、
戦争を目の前にして気が狂わないためには、
自分を変えていくしかなく、心を病んでいく。
自分を尊敬し、目標として育ってくれた息子が、
イラクで起きたことを目の前にして、
壊れていったことを知るのは
とてもつらいことだと思いました。
イラクの罪もない一般の人々や子供たちが
たくさん殺害され、
戦争は勝ち負けではなく、
関わった人々に深い傷跡を残していく。
最初は、マイクの失踪の謎を解くサスペンスのような
趣でしたが、
最後には、つらく重苦しい後味が残りました。