今年17本目「川の底からこんにちは」


監督:石井裕也
視聴状態:映画館
★★★★★(星5つ、星5つが満点)
(物語)
東京に出て来て5年目のOL佐和子は、
夢も希望もなく、しょうがないと思いつつ、
元気に生きていた。
そんな彼女はバツイチの上司、木村とつきあっていたが・・・。


(感想)
何の知識もなく見たのですが、
うわさに違わず、主演の満島ひかりさんの演技すごかったです。
「しょせん人生こんなもの」「人生だれでも中の下」と
開き直り、すべてをあきらめ、開き直る態度から生まれてくる存在感に
圧倒されました。
自分はたいしたことのない人間だからと、
あきらめ、状況に流されていく。
そんな中から不思議と生まれてくるアンバランス感が
とても心地よかったです。
なんでも突き抜けると、地球をぐるっと回って元に戻っちゃうんだな〜
なんてこの映画を見ながら思いました。
笑えて無気力で、あきらめているのに元気な不思議な映画でした。