今年51本目「サイドカーに犬」


監督: 根岸吉太郎
出演: 竹内結子古田新太松本花奈、谷山毅、ミムラ鈴木砂羽
製作国: 2007年日本映画
上映時間: 94分
視聴状態:レンタルDVD
★★★★☆(星4つ、星5つが満点)

(物語)
ある夏の日、母親が家を出た。
残された小学生の少女と弟の元に
ヨーコさんという女性がやってきた。
母親と正反対の性格のヨーコさんに、
少女は惹かれていく。
夏の思い出を描いた作品。


(感想)
竹内結子さんがたばこをスパスパ吸い、
おおざっぱでさばさばとした天真爛漫な女性を演じている。
父親の愛人なのだが、竹内結子さんが演じると、
どこか清楚な感じで、はすっぱな感じがしないのが不思議。
母親とは正反対の女性に、主人公の小学生、薫(かおる)は、
次第に惹かれていく。
思い切り笑い、やりたいことをやり、母親なら絶対にやっちゃだめということも、
平気にやってのけるヨーコさんがとても魅力的。
薫は、きっとこの夏のヨーコさんとの生活で、
得難い経験をしたことだろうと思うと、
ラストでじーんとした。
ヨーコさんと薫との関係、サイドカーにすわった犬への思い、
そんな不思議な出来事がもう少し効果的に現在の薫へつながっていたら、
すばらしい映画になったのではないかと思う。惜しい。