今年4本目「誰も守ってくれない」

監督:君塚良一「MAKOTO」「容疑者 室井慎次
脚本:君塚良一鈴木智
出演:佐藤浩市志田未来松田龍平石田ゆり子佐々木蔵之介佐野史郎柳葉敏郎
製作国:2008年日本映画
上映時間:1時間58分
公式サイト
http://www.dare-mamo.jp/


screenshot
★★★★☆ 4/5 (星4つ)


(物語)
兄が殺人事件の容疑者として逮捕され、
マスコミに追われる中学生の沙織と、
彼女を保護する中年刑事を丁寧に描いた
社会派ドラマ。
第32回モントリオール世界映画祭で最優秀脚本賞を受賞。


(感想)
試写会が当たったので、見てきました。
見ていて重く、問題を提起する映画でした。
くすくすと笑えるシーンは1カ所もありません。
兄が自宅で逮捕され、家族は怒濤のような殺人事件の家宅捜査、
警察の事情聴取、自宅前に集まるマスコミに翻弄されていきます。
家族が逮捕されると警察がどんな風に取り調べをするのか、
マスコミがどんな風に行動するのか、知らなかったので、
びっくりしました。
自分がニュースでちらっと見ている、
容疑者を車に乗せて連れて行く光景の裏で、
こんなことが繰り広げられているとは。
この映画には、大切な人を亡くし、心がひどく傷ついている人が
たくさん出てきます。
その人たちが逃げてはいけないと思い、
事件と向き合って生きている姿を見て、
ほのかな希望を感じました。
見終わって楽しいと思える映画ではありませんが、
見て良かったです。
柳葉敏郎さんと石田ゆり子さんがとても良かったです。