今年27本目「アメリカを売った男」

現在劇場公開中
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原題: Breach
監督: ビリー・レイ(「ニュースの天才」)
出演: クリス・クーパーライアン・フィリップローラ・リニー
デニス・ヘイスバート、キャサリン・クインラン、ゲイリー・コール、ブルース・デイビソン
2007年アメリカ映画/1時間50分
公式サイト
http://www.breach-movie.jp/


screenshot
★★★★☆ 4/5 (星4つ)


(物語)
20年以上に渡ってロシアに情報を売り続けていたFBI幹部ロバート・ハンセン。
彼を逮捕する前の2ヶ月を描いた、
アメリカ史上最悪のスパイ事件」と言われた実話の映画化。


FBIが仲間の幹部がスパイである証拠をつかみ、
逮捕するまでのサスペンス。
どうしてシネコンなどで大々的に公開しないのだろう?と
思って見てみると、実話を元にしただけあって、
アクションシーンがありません。
一筋縄ではいかないロバート・ハンセンと、
彼の助手をしながら彼の行動をスパイして報告する若者エリック・オニール。
そのお互いを探り合いの心理戦をリアルに描いていました。
仕事に実直で敬虔なクリスチャンでありながら、
ロシアにアメリカの情報を流すスパイであるロバート・ハンセンを
クリス・クーパーが熱演。
彼が画面にいるだけで圧倒的な存在感がありました。
20年以上も仲間を裏切り続け、それでいて証拠を一切残さない周到さ、
それが見事に表現されていました。
反面、そんなすごい人物を信じさせ、逮捕へつなげた若者エリック・オニールを演じた、
ライアン・フィリップは、正直、力不足。でもがんばっていました。
スパイ大作戦」みたいな華麗なアクション、カーチェイスはないけれど、
どきどき、はらはらしました。
邦題は原題とまったく違いますが、すばらしい邦題だと思います。