今年４３冊目「九月の恋と出会うまで」

九月の恋と出会うまで

時間SF恋愛ストーリーだというので、
読んでみました。
北村志織は、大手旅行代理店のカウンター業務をしています。
写真が好きな彼女はちょっと変わった賃貸マンションに
住み始めるのですが・・・・。

タイムマシンに乗って過去に戻り、
自分の大事な人を事故から救ってめでたし！
という話はたくさんありますが、
タイムパラドックスのことを私はいつも考えます。
事故から救うとその人は死ななかったわけだから、
未来の自分が「大事な人を救う」という行為自体がなくなります。
そうすると結局大事な人は救われず、
死んでしまうのではないか、と私はいつも思います。
そんな疑問に初めて答えてくれた小説はこれです。
とてもすっきりしました。
そして、ラストもとってもよかったです。
こういう小説が読めてとてもうれしいです。
「未来の自分が大事な人を過去に起きた事故から救う話」万歳！