語学番組を見て泣いてしまいました。

今朝5時半に起きて、NHKテレビロシア語講座を見たのですが、
不覚にも泣いてしまいました。
それは、ロシア人に天才と言われた「ゴンザ」という日本人の
少年を知ったからです。


鹿児島に住んでいた「ゴンザ」少年の本名はなんというのか、
記録が見つかっていないそうです。
1729年の夏、11歳のゴンザが乗った商船は嵐で、
ロシアのカムチャッカ半島にたどり着きます。
密入国者だということで、乗組員17人のうち、
15人は殺されてしまいます。
奇跡的に生き残ったのは、11歳のゴンザ少年と35歳のソウザ2人。
ゴンザ少年は、必死にロシア語を覚え、
4年後にアンナ女帝に謁見。そのロシア語の堪能さに、
日本語の教師になるように言われます。
その後、ソウザが42歳でなくなると、
天涯孤独となったゴンザは、世界で最初の本格的な露日対訳辞典を
たった1人で完成させます。これがゴンザが20才の時。
そして、1年後、すべての力を使い果たしたかのように、
たった21歳で息を引き取ります。
それから200年以上たって、
ゴンザを知った鹿児島の人々の運動で、
ゴンザの露日辞典のマイクロフィルムが日本に里帰りしたのです。


ゴンザの書いた辞典は、もちろんロシア語で書かれていますが、
ウォッカ薩摩焼酎
悪魔  →カッパ
など、訳の言葉に時代や地域性が感じられました。
そして、
平和→仲直り
という辞典の言葉を見て、200年以上も前に、
遠い異国でひとりぼっちで
必死に辞典を書いているゴンザ少年の気持ちを思い、
自然に涙が出てしまいました。

今日の表現

これは、なんですか?
シトー エータ
Что это?