今年55冊目「風の影(下)」

風の影 (下) (集英社文庫)

風の影 (下) (集英社文庫)

読み終わりました。
謎の作家フリアン・カラックスの過去が
ついに少しずつあきらかになります。
すごく心に残る一文がありました。
主人公の少年のおうちは書店です。
売り上げは確実に年々おちています。


本を読むとき、人は自己の精神と魂を全開にする、
そんな読書という宝が、日に日に稀少になっているのではないか。


本を読む人が減っているということは、
ゆっくりと自分と向き合う人が減っているのかもしれません。


最後の方はどうなるのか、どきどき、はらはら。
あっという間に読んでしまいました。
少年がいろいろなことを知り、大人になっていくという題材は、
本当に興味深いです。