今年21本目「善き人のためのソナタ」

ただいま劇場公開中
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善き人のためのソナタ(2006/ドイツ)★★★★☆(良い)
原題: DAS LEBEN DER ANDEREN/THE LIVES OF OTHERS
監督:フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク
出演:ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデックセバスチャン・コッホ
138分
公式サイト
http://www.yokihito.com/


screenshot


第79回アカデミー賞外国語映画賞を受賞した作品です。
1984年、ベルリンの壁崩壊前の東ドイツ
シュタージ(国家保安省)と呼ばれる組織が人々の言動や行動をすべて監視し、
厳しく管理していました。
シュタージの幹部、ヴィースラーは、
ある劇作家の行動を監視すべく、
24時間盗聴を続けます。
そして、劇作家と恋人の女優の生活を盗聴しているうちに、
次第に人間性に目覚めていくのでした。


大げさに感動を煽らない、
静かで自然な物語の流れに深く感動しました。
無表情で感情をあらわさないヴィースラーの心の中に
少しずつ相手への気持ちがやどっていくのが
見ている私にも染みこんで来ました。
これがアメリカ映画だったら大げさに盛り上げるだろうと思われるシーンも、
静かに静かに時間が流れていきます。
ラストがとてもよかったです。
思わずほほえんでしまいました。
余韻の残るいい映画でした。