今年35冊目:日本語の本「未来(あした)のおもいで」

未来(あした)のおもいで (光文社文庫)

未来(あした)のおもいで (光文社文庫)

私はことのほか、タイムトラベルするお話が大好きなので、
梶尾真治さんは誰よりも好きな作家です。
時間を移動する小説をたくさん書かれています。
これもそんな1冊です。
主人公の滝水浩一は、白鳥山である女性と出会います。
忘れ物を届けようと彼女に会いに行くのですが、
そのときに驚くべき事実がわかります。
オーソドックスなタイムトラベル物語ですが、
暖かくてほっとする文体や、
にやりとしてしまうタイムパラドックスの記述など、
とても楽しめました。
読んでいる間、幸せなひとときが過ごせました。
余韻が残って良い感じです。