今年89本目「武士の家計簿」


監督:森田芳光
出演: 堺雅人仲間由紀恵中村雅俊松坂慶子草笛光子、西村雅彦
製作国:2010年日本映画
上映時間:129分
視聴状態:映画館
公式サイト

http://www.bushikake.jp/index.php

screenshot
★★★★☆(星4つ、星5つが満点)


(物語)
江戸時代末期、刀ではなく、
そろばんで家族を支えた武士がいた。
明治へと時代が動く激動のなか、
猪山直之は、そろばんで家族を守る。
猪山家に代々伝わる家計簿を元にした実話の映画化。


(感想)
映画「半次郎」や、
テレビドラマ「龍馬伝」などで幕末の知識が増えてきた中、
この映画を見ることでまた幕末の知識が増えました。
時代の動きがわかっているとまたおもしろさが増してきます。
この映画は、家族をしっかりと描いた作品でした。
子供に厳しく算術を教える父親の厳しさ、
母親のすべてを受け入れるやさしさを見ていると
家計を守り、家族を守ることは今も昔も変わらないのだと、
勇気づけられる思いでした。
主人公、猪山直之の母が
1度しか、そでを通してない着物を処分するのをいやがるシーンでは、
自分を見ているようで心に染みました。
1度しか着ていない思い出の服が誰でもタンスの奥に
1枚はあるのではないでしょうか。
人のことは笑えません。
思い切った家計のやりくりで、
恥や外聞よりも家族を守り通した主人公に好感が持てました。
静かで愛に満ちた良い映画でした。