今年17本目「インビクタス/負けざる者たち」


原題:Invictus
監督:クリント・イーストウッド
出演:モーガン・フリーマンマット・デイモン、トニー・キゴロギ、スコット・イーストウッド
製作国:2009年アメリカ映画
上映時間:2時間14分
視聴状態:映画館
公式サイト

http://wwws.warnerbros.co.jp/invictus/


screenshot
★★★★★(星5つ、星5つが満点)

(物語)

1994年、南アフリカ初の黒人大統領となったマンデラは、
アパルトヘイトによる人種差別や経済格差をなくし、
国をまとめるためには、
自国で開催されるラグビーワールドカップでの優勝が必要と考えていた。
しかしラグビーチームは弱く、一人を除いてすべてが白人。
黒人には自分たちを苦しめた象徴として嫌われていた。
ラグビーより混乱した国を治めて欲しいという政府のスタッフたち。
そんな中で大統領が取った行動は国を変えていく。
感動の実話をクリント・イーストウッドが映画化。


(感想)
政治犯として27年間も刑務所に入れられていたネルソン・マンデラ
心を強く持ち続けた秘密を、
ラグビーチームのリーダーに話すシーンには心が打たれました。
自分や家族、黒人にひどい仕打ちをした白人を
マンデラ大統領は赦し、
一緒に国を作って行こうと呼びかけます。
すごい人だったのだと思い、深く感銘を受けました。
映画の中で、
ラグビーのルールが詳しく説明されないため、
ラグビーシーンは勝ってるのか負けてるのか、
ラグビーを知らない人は点数以外に判断するすべはないのですが、
クリント・イーストウッドらしい感じです。
日本のチームがこの南アフリカラグビーワールドカップで、
歴史的な大敗をしたことが、会話でちらっと出てきます。
モーガン・フリーマンは、演技ではなく、
大統領本人が乗り移ったかのようでした。
良い映画でした。
最近のクリント・イーストウッドの映画は、はずれがありません。