今年3本目「海角七号(かいかくななごう) 君想う、国境の南」
- 出版社/メーカー: 得利
- 発売日: 2008/12/18
- メディア: DVD
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原題:海角七號
監督・脚本:ウェイ・ダーション
出演:ファン・イーチェン、田中千絵、中孝介、シノ・リン、レイチェル・リャン
製作国:2008年台湾映画
上映時間:2時間10分
視聴状態:映画館
公式サイト
http://www.kaikaku7.jp/
★★★★☆ (星4つ、星5つが満点)
(物語)
台北でミュージシャンになるという夢をあきらめた阿嘉(アガ)。
故郷の台湾最南端の町、恒春に戻るが仕事もせず、ぶらぶらとした生活。
あるきっかけで郵便配達をすることになるが、
郵便物の中に住所不明の郵便物があり、気になる阿嘉(アガ)。
その郵便物の住所は、今はもうない日本統治時代の「海角七号」という住所だった。
2008年に台湾で公開され、台湾映画興行収入の記録を塗り替えた大ヒット作。
(感想)
この映画のセリフは、日本語、北京語、台湾語の3種類で、
それが自然に台湾で話されていることが感じられます。
日本統治時代に日本語を習ったお年寄りは、自然に日本語の歌を歌い、
人々は、北京語で話したり、台湾語で話したりしています。
それを聴いているだけで、台湾の歴史に思いをはせました。
主人公の友子を演じる田中千絵さんは、
お父さんがメイクアップアーティストのトニータナカさんだそうです。
とてもきれいでスレンダーな女優さんでした。
最初のうち、友子は、怒ってばかりで
どうしてこんなに怒っているのだろうと
思いながら見ていましたが、
外国で一人、がんばっている彼女が寂しい気持ちを隠し、
虚勢を張っているのだとだんだんわかってきます。
登場人物のそれぞれが悲しい思いや、つらい想いを抱え生きている。
そこを泣かせようとわざとらしく盛り上げない自然な描き方に
とても好感が持てました。
60年前の手紙がどうなるのか、それがとても気になって
ずっとどきどきしていました。
もう少しストーリーがこうだったら・・・と考える部分もあるのですが、
60年前の手紙の内容を聞くたびに、自然に涙が流れました。
台湾には行ったことがないのですが、行ってみたくなりました。
音楽ってやっぱりいいな。
言葉の壁を越えて歌われる「野ばら」。とても心に染みました。