今年57本目「愛を読むひと」

原題:The Reader
監督:スティーヴン・ダルドリーめぐりあう時間たち」「リトル・ダンサー
原作:ベルンハルト・シュリンク「朗読者」
出演者:ケイト・ウィンスレットレイフ・ファインズ、デビッド・クロス、レナ・オリン
製作国:2008年アメリカ・ドイツ合作映画
上映時間:2時間4分
視聴状態:映画館
公式サイト
http://www.aiyomu.com/


screenshot
PG-12


★★★★☆ 4/5 (星4つ)


(物語)
1958年のドイツ。
15歳のマイケルは、急に体調が悪くなり、
ハンナに助けられる。
その後、21歳年上のハンナとベッドを共にし、
彼女に頼まれて本を朗読してあげるようになる。
しかしそれはたった一夏の恋だった。
第81回アカデミー賞ケイト・ウィンスレットが主演女優賞を受賞。


(感想)
PG−12ではありますが、
かなり過激なベッドシーンが多く、全裸シーンや
ケイト・ウィンスレットの胸があらわに見えるシーンもあり、
PG−12(12才未満はできれば保護者と同伴)というランク付けは
ちょっと問題ありだと思います。
とくに最初の方はベッドシーンが多いです。
映画「チェンジリング」でのアンジェリーナ・ジョリーを押さえて、
主演女優賞を受賞したケイト・ウィンスレットの演技が見たくて
映画館へ足を運びました。
ケイト・ウィンスレットは、
美人なのに孤独で人をよせつけない雰囲気のかたくなでまじめな女性を
晩年まで見事に演じきっていました。
一夏で終わるはずの恋が、マイケルにとって一生の愛に変わっていく。
そのせつなさと、つらさと悲しさが胸に迫りました。
まじめなのに不器用にしか生きられない人々の
隠されたたくさんの思いに映画を見終わった後にも
余韻がずっと抜けませんでした。
見始めて疑問に思うことがいくつかあり、
それがある瞬間に「あ!そうなんだ!」とつながっていく描き方が
すばらしく、さすが映画「めぐりあう時間たち」の監督と脚本家の
コンビの作品だと思いました。