今年３７本目「ウォッチメン」

ウォッチメン　スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

原題：Watchmen
監督：ザック・スナイダー「300／スリーハンドレッド」
出演：ジャッキー・アール・ヘイリー、パトリック・ウィルソン、ビリー・クラダップ
製作国：2009年アメリカ映画
上映時間：2時間43分
視聴状態：映画館
Ｒ−１５（１５才以下は見ちゃだめ！）
公式サイト
http://www.watchmenmovie.co.uk/intl/jp/

★★★☆☆　３／５　（星３つ）

（物語）
アメリカの歴史の影には、
「ウォッチメン」と呼ばれるスーパーヒーローたちの活躍があった。
しかし条例によりウォッチメンたちは引退し普通の生活を送っていた。
仲間の１人が何者かに殺されて、
ヒーロー狩りが始まる。犯人は誰なのか、何のために？
驚異の映像で描くダークアクションヒーロー映画。

（感想）
話が非常に難解で難しいです。上映時間も長い。
ニクソン大統領が出てきたりして
アメリカの史実に沿っているかのようです。
でも実はパラレルワールドのような違う世界だということを
理解してみないとわけがわからなくなります。
アメリカに似ているけれど、現実とは違うアメリカで、
「ウォッチメン」というスーパーヒーローたちが、
平和を守り悪人をやっつける存在としている世界。
条例ができてウォッチメンとして活動することができなくなり
引退したスーパーヒーローたちが何者かに殺害されていく。
その基本のストーリーを元にスーパーヒーローたちの過去、
人となりが詳しく丁寧に描かれます。
善と悪は実は同じ所にあるという高尚なテーマに挑み、
ある程度成功していると思いますが、話が複雑にふくらみすぎて
まっすぐに届きにくいです。
人を惨殺するシーンも多く、濡れ場もあるので、
Ｒ−１５は納得です。
ただザック・スナイダー監督の流れるような映像美は、
相変わらずすばらしいです。
しつこくないのもいいです。
光があれば影ができる。はっきりと善と悪をわけることはできない。
そんな裏返しの物語に私の大好きな映画「アンブレイカブル」を
思い出しました。
「この映画最高におもしろい！」という人と
「つまらない。わかんない。嫌い」という人がいるのに納得。
非常に観客を選ぶ映画でした。