今年12本目「となり町戦争」

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監督:渡辺謙作「フレフレ少女」「ラブドガン
原作:三崎亜記
出演:江口洋介原田知世瑛太岩松了
製作国:2006年日本映画
上映時間:1時間54分
★★★★★ 5/5 (星5つ)


(物語)
第17回小説すばる新人賞を受賞した三崎亜記の小説の映画化。
旅行会社に勤める北原は、
ふと目にした町の広報誌で、となり町と戦争が始まったことを知る。
周囲に変わった様子はなく戦争が起こっているなんて信じられない。
そんなとき、町役場から1本の電話があった・・・。


(感想)
コミカルに映画は始まったのですが、
深い根っこのテーマは「戦争」なので、
見ていて考えさせられました。
世界のどこかで毎日戦争が起きていて、
それをみんな遠い話だと思っている、
そんな現実。
「議会で決まったのだから」と業務として実行される戦争。
みんな疑問を感じながら、でもこんな風に知らないうちに
戦争に巻き込まれてしまうのかもしれないと思いました。
毎日の生活である日常と、非日常であるはずの「戦争」が
たやすく境界線もなしに混じり合ってしまう恐ろしさ。
「隣で笑っている大切な人が次の瞬間には死んでしまう」
「そして、人はそれを忘れてしまう」
という現実はとてもつらいものでした。
でもそんな中で主人公の「忘れてはいけない物がある」という叫びは
胸に響きました。
岩松了さんは、前から気になる役者さんでしたが、
この映画でファンになりました。