今年58冊目「アイスマン。ゆれる」

アイスマン。ゆれる

アイスマン。ゆれる

(物語)
主人公の知乃(ともの)は、
恋愛を成就させるまじないができることに
気がつく。
祈ると必ず2人は結ばれるのだが・・・。
ファンタジー恋愛小説。


(感想)
私の大好きな作家、梶尾真治さんが、
雑誌「女性自身」に連載をしていたお話を
まとめた単行本です。
表紙のイラストがとても美しいです。


最近、魔女の映画や本を読むことが多いのですが、
これも魔女のお話でした。
魔女は、本当に血なのでしょうか。
私も自分が魔女かもって思うときがあるのですが、
親戚に魔女らしい人はいません。
知らないだけ??
日本だと魔女って言うよりは、
巫女さんの方がなんだかしっくりくる気がします。
(補助的な巫女さんじゃなくて、神様とつながってる女性)


梶尾真治さんの小説なので、
恋愛物と言ってもさらっとしています。
どろどろ、ねちねちした部分はありません。
主人公のあまりの奥手さに、いらいらしつつ、
主人公が心惹かれる男性「東村」があまりにステキなので、
「これは裏があるんじゃないか」と
うがった見方をしてしまう自分がなんだか悲しかったり。
読み終わってなんだか自分がすごく「すれっからし」になっている
気がしてしまいました。