今年24本目「つぐない」
- アーティスト: サントラ,ジャン=イヴ・ティボーデ,イギリス室内管弦楽団
- 出版社/メーカー: ユニバーサル ミュージック クラシック
- 発売日: 2008/03/19
- メディア: CD
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監督: ジョー・ライト
出演:キーラ・ナイトレイ、ジェームズ・マカヴォイ、シアーシャ・ローナン
ロモーラ・ガライ、バネッサ・レッドグレイブ
製作国: 2007年イギリス・フランス合作映画
上映時間: 2時間3分
PG−12(12才以下は保護者同伴)
公式サイト
http://www.tsugunai.com/
(物語)
1935年イギリス。ある夏の日、
タリス家には久しぶりに兄が戻り、
歓迎の宴が開かれる。その時に起こった出来事で、
末娘ブライオニーは、一つの嘘をついてしまうのであった。
第80回アカデミー賞で7部門にノミネート。
実は私の苦手ジャンルの映画です。
しっとりとした女性の長きにわたる恋愛映画は、
どうも見ていてむずがゆくなってしまうのです。
助演女優賞にノミネートされた
シアーシャ・ローナン(13才のブライオニー役の子役)
が見たくてでかけました。
しかし、しかし、この映画はたいくつで冗漫になってしまいがちの
長い女性の一生を見事なリズム感覚で表現しています。
少女の歩き方、タイプライターを打つ速度、
さまざまな音が工夫されていて、見ている人を飽きさせません。
出来事に関する表現方法も映画ならではの演出がされていて、
見ていて心地よい、驚きや理解が生まれました。
「そうだったのか!」という驚きが気持ちよく感じられるすばらしい演出。
美しい風景、悲しい物語、戦争のむごさが、
作り物としてではなく、静かに心に染みこんできました。
末娘ブライオニーを3人の女優さんが演じるのですが、
これがまた自然で、すんなりと同じ女性だと思えます。
日本の映画も「似ている子役」を使うだけではなく、
このくらい表現して欲しいです。
13才の少女の淡い恋心による嫉妬と、勘違い、
そしてついてしまった嘘。
その無垢な気持ちにも共感でき、巻き込まれた姉と恋人にも共感でき、
それでいて悲しいだけではない涙が自然と流れるようなラストシーン。
見に行って良かったです。