今年17本目「ノーカントリー」

★★★☆☆ 3/5(★3つ)
原題:No Country for Old Men
監督:ジョエル・コーエンイーサン・コーエン
脚本:ジョエル・コーエンイーサン・コーエン
原作:コーマック・マッカーシー
出演:トミー・リー・ジョーンズハビエル・バルデムジョシュ・ブローリン
2007年アメリカ映画/2時間2分
R−15(15才以下は見ちゃだめ)
公式サイト
http://www.nocountry.jp/


screenshot


(物語)
ルウェリン・モス(ジョシュ・ブローリン)は、
ハンティング中にふとしたきっかけで、
大金を手にする。
冷徹な殺人者アントン・シガー(ハビエル・バルデム)が雇われ、
彼は、大金とルウェリンの行方を追う。
保安官エドトミー・リー・ジョーンズ)もルウェリンを守ろうとするが・・・


第80回アカデミー賞において、
作品、監督、脚色、助演男優の4部門で受賞した犯罪ドラマで
見るのを楽しみにしていました。
コーエン兄弟の緻密に計算されたカメラワークには、
舌を巻きました。
ただ靴の裏を見るという動作だけで人の生き死にを表現するのには、感嘆。
殺人者アントン・シガーは髪型からして異様で、
冷徹、無慈悲に罪もない心優しい人を殺していく様子は恐ろしいです。
「邪悪」という言葉を完璧に表現しています。
殺人者アントン・シガーを演じたハビエル・バルデムが、
助演男優賞を取ったのは納得です。
しかしこれだけ何もできない、何もしない主人公がいる映画はないでしょう。
宇宙人ジョーンズ保安官しっかりしろよ〜。
最初から最後までいやな感じの雰囲気がつきまとい、
映画を見終わった後もべっとりと体について落ちない気がしました。
一人で夜に見ると、最高に暗い気持ちになれる映画です。