今年96本目「ウェイトレス〜おいしい人生のつくりかた」

現在劇場公開中



ウェイトレス〜おいしい人生のつくりかた
(2006/アメリカ)★★★★☆(良い!!)
原題: WAITRESS
監督:エイドリアン・シェリー
出演:ケリー・ラッセル、ネイサン・フィリオン、シェリル・ハインズ
108分

公式サイト
http://movies.foxjapan.com/waitress/


screenshot



(物語)
ウエイトレスとして働くジェンナは、
天才的なパイ作りの腕を持っているが、
だんなは、暴力的で支配的で最低な人。
そんな彼女はお金を貯めてだんなから逃げることが夢。
しかし、そのだんなの子供を妊娠!そして・・・


とてもとてもよかったです。
ブコメディ、それも夫婦の不仲、不倫など、
私の苦手テーマなのに、それでも本当に良かった。
会話の語り口がテンポ良く、楽しく、
劇場内は何度も笑いが起きました。
自分の気持ちをパイにして焼く、
なおかつ、それが超人的においしい!そんな主人公が
優柔不断で決断できないところがとても身近で、
惹き付けられました。
「ありえない」と「よくある!」という部分の
使い分けがすばらしい!
見終わった後、愛すべき人たちに拍手したくなりました。
日本のソウルフード
心を込めてにぎる「おにぎり」のように、
きっとアメリカは、
気持ちを込めてパイを焼くことを
母親から教わるのでしょうね。
パイの店の老オーナーとジェンナのやりとりにも、
とても心がじーんとしました。
リアルでそれでいて、夢がつまった素敵なパイの映画でした。
この映画の監督さんが殺されてしまったというのを
ネットニュースで読んだのですが、
この映画が遺作になってしまったのが
これからきっといい映画をたくさん撮っただろうと思うと
とても残念です。

ご冥福をお祈りしています。