今年89本目「この道は母へとつづく」

現在劇場公開中
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↑原作本です。


この道は母へとつづく
(2005/ロシア)★★★★☆(良い)
原題:ITALIANETZ/THE ITALIAN
監督:アンドレイ・クラフチューク
出演:コーリャ・スピリドノフ、 マリヤ・クズネツォーワ
99分
PG−12
公式サイト
http://eiga.com/konomichi/


screenshot


(物語)
孤児院で過ごす6才の少年ワーニャは、
裕福なイタリア人夫婦に引き取られることに。
しかし、本当の母親に会いたい気持ちを抑えられず、
字を覚え、孤児院を脱走し、母親を探しに行くのでした。


2005年第55回ベルリン国際映画祭少年映画部門でグランプリを受賞。
実話をモデルにしたお話です。
本当の母親に少年が会いに行くという
それだけのお話ですが、
ロシアの生活が生々しく描かれています。
国境近くに実在する孤児院で撮影。
そこで生活する本物の孤児たちが出演したというだけあって、
その生活ぶりはリアルで胸を打ちます。
PG−12ですが、残酷なシーンはなく、
子供が見ても大丈夫。
ロシア語は挨拶しか聞き取れませんでしたが、
そのロシアの風景も魅力的でした。
ワーニャが道行きで出会う街の人々も、
過剰な演出がなく、とてもよかったです。
ワーニャの必死な姿に最後はもう声を出して、
「がんばれ」って応援したくなっていました。
実話の少年は、どうなったのだろうと気になります。