日本語の本:僕たちの終末を読みました。
- 作者: 機本伸司
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2005/05
- メディア: 単行本
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でこぽんさん(id:yookoo)が五つ星をつけていたので、
図書館で借りて来て読みました。
2050年、太陽活動の異常で地球の人類は、
絶滅の危機に瀕しています。
主人公の神崎正は、宇宙船を作り宇宙に逃げようと考えますが、
簡単にいくはずがありません。
宇宙船ができるはずがないという会議や
派遣のシステムがとても詳しくておもしろかったです。
2050年なのに、まるで現在のようです。
登場人物たちも個性的で次第に感情移入していきました。
本当に船は飛ぶのか?地球はどうなってしまうのか?
ラストを先に読みたい気持ちをおさえて読み進めました。
主人公の神崎正のドリーマーぶりには、少々腹が立ちましたが、
ラストの急展開に圧倒されました。
もうラストのあたりは、泣きっぱなしでした。
悲しい涙ではなく、さわやかな涙です。
読後感がとてもいい本です。読んで良かったと思えます。
私も若い10代の頃には「ここではないどこか」に
自分の答えがあるような気がしていました。
でも今は、答えは自分の中にあることを知っています。
理屈ではわりきれない大事な物を見つけた人は、
しあわせだと思います。
私も最後まであきらめずに挑戦したいです。
神崎正と瀬河那由との関係をもう少し掘り下げて欲しかったなと
思ったりもしましたが、読めてとてもよかったです。
でこぽんさんのこの本の感想はこちら↓
http://d.hatena.ne.jp/yookoo/20050725
でこぽんさんが五つ星をつけた本は、
全部読みたい!と思っています。