あき@みらくるの映画日記今年77本目「この胸いっぱいの愛を」

現在、劇場公開中


この胸いっぱいの愛を(2005/日本)★★★☆☆(普通)
監督:塩田明彦(「黄泉がえり」)
出演:伊藤英明ミムラ勝地涼宮藤官九郎吉行和子
131分
公式サイト
http://www.kono-ai.com/


高校時代から原作者の梶尾真治さんの大ファンで、
ひっそりとファンをやっていましたが、
黄泉がえりのヒットで、絶版の本が再販されて
とてもうれしい限りです。
私がいままで読んだ本の中で一番だと思っている小説、
「クロノスジョウンターの伝説」の映画化です。

(物語)
鈴村比呂志(伊藤英明)は、飛行機の中で、
知らない間にタイムスリップして、
2006年の現在から、1986年に移動してしまう。
そして、子供の頃の自分と出会うのでした。


原作は、影も形もありません。
SFファンとして言わせてもらえば、
タイムパラドックスのつじつまがまったく合っていません。
子供の頃に大人の自分に出会った記憶がないということは、
100歩譲って別の次元(パラレルワールド)だとしても、
自分が時間を移動して干渉しているのだから、
変わってしまった未来を受けて、
もっともっと未来は、違っていくと思うのです。
それをもっと感動的なラストにして欲しかったなと思いました。


本筋のストーリーより、宮藤官九郎さんのエピソードが泣けました。
「自分の命を捨ててでも、最愛の人を助けたい」というせつない気持ちが
もうひとつ伝わってこないのは、役者さんの演技力?演出?
黄泉がえりの方が、せつない気持ちが伝わりました。
と、書きつつもこの映画をきっかけとして、
たくさんの人が原作の「クロノスジョウンターの伝説」を
読んでくれると思うと、それだけでうれしいのです。


クロノス・ジョウンターの伝説 (ソノラマ文庫)

クロノス・ジョウンターの伝説 (ソノラマ文庫)

新編クロノス・ジョウンターの伝説

新編クロノス・ジョウンターの伝説



なんと原作者が書いた映画のノベライズ小説です。
原作者本人がノベライズを書くのは非常に珍しいです。↓
この胸いっぱいの愛を (小学館文庫)

この胸いっぱいの愛を (小学館文庫)



これはコミック??