あき@みらくるの映画日記今年68本目「ランド・オブ・ザ・デッド」

現在劇場公開中


ランド・オブ・ザ・デッド(2005/アメリカ)★★★★☆(良い)
原題:LAND OF THE DEAD
監督:ジョージ・A・ロメロ(「ドーン・オブ・ザ・デッド」)
出演:サイモン・ベーカー、ジョン・レグイザモデニス・ホッパー
93分
公式サイト
http://www.lotd-movie.jp/
PG-12作品


ナイトショーをだんなと一緒に見に行きました。
もちろん、ご存じの通りゾンビ映画なのです。
「ゾンビが出てきて、かまれるとみんなゾンビになってしまう。
生き残った人間が戦う」という基本が同じなのに、
これは、バイオハザードなどとはまったく語り口の違う
社会派映画でした。


世界は、ゾンビであふれています。
生き残った人間とゾンビが戦います。
でも、ゾンビをあまりにも無惨に殺していく人間を見ていると、
不思議なことに、ゾンビがかわいそうになってきます。
そして、人間が他の動物を殺して食べて生きているように、
ゾンビが人間を殺して食べるのは同じことだと思えてきます。
食物連鎖の一番頂点が人間ではなく、ゾンビになってしまっただけなのです。
人間も狩猟して食べ尽くし、絶滅してしまった動物がいるのです。
ゾンビをせめる資格はありません。
そう思えてしまう、深いゾンビ映画でした。
ゾンビに主役がいるのも含めて衝撃的な作品でした。


しかし、どっきりする怖いシーンももちろんあるので、
映画を見終わったあと、広いトイレに入ったら誰もいなくて一人きりで、
怖くて、どきどきしてしまいました。
ドアからばーん!!とゾンビが出てくる気がしました。